ミハエル・ハチウス
東京大学国際高等研究所東京カレッジ准教授
私の研究は、人文学を中心に、東アジアおよび地球規模にわたって、「知」の体系の過去・現在・未来を対象としています。理論と実践の結び目に立ち、学問分野の内外、そして大学という制度の外にも及ぶ、分野横断的・トランスディシプリナリーな協働の土台づくりに取り組んでいます。東京カレッジでは、研究クラスター「人文学、社会、そして学知の未来」を主導するとともに、共同研究プロジェクト「学術的実践の再構築」を率いています。
ボン大学(ドイツ)で言語学・日本文化学・政治学を学び、その後ベルリン自由大学にて日本文化学とグローバル・ヒストリーを専門に博士号(Dr. phil.)を取得しました。東京大学に着任する以前は、ベルリン自由大学/フンボルト大学の大学院プログラム「グローバル思想史」のコーディネーターを務め、続いてブリティッシュ・アカデミー・ニュートン国際フェローとしてユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで働きました。
最新刊
metttasphere:メディアと国境を越えてアイデンティティを語る
現代世界において、様々なメディア、そして国境を越えてアイデンティティをいかに語り得るか?torch pressより日本語・英語で刊行された書籍プロジェクト『metttasphere』は、国内外のアーティスト・研究者21名を招き、「媒介されるアイデンティティ」「移住/変容」「クィアと障がい者のポストアイデンティティ」の三章立てでこの問いを探求します。
現在の研究プロジェクト
19世紀日本における『唐宋八大家』
現在、文部科学省の奨学金を受けている研究生とともに19世紀日本における『唐宋八大家』の知識史に関する研究プロジェクトに取り組んでいます。本プロジェクトは、英語・日本語・ドイツ語で多数の論文を発表してきた研究テーマ「19世紀日本における中国の学知」の延長線上にあります。
最近のプロジェクト
「mettta」プロジェクト
ゲーテ・インスティトゥート東京との協働で実施した、現代のアイデンティティ形成をめぐる三部構成のプロジェクトです。Instagram上のインタビュー・シリーズ(@metttazzzine)、二日間にわたる芸術・学術フェスティバル「metttafestival」、そしてバイリンガル出版物『metttasphere』(torch press、2025年)を通じて、人々がメディアや国境を越えて自らのアイデンティティをどのように語るかを追いました。
新たな協働実践を通して人文学の未来を考え直す
日本学術振興会(JSPS)科研費による、マルチモーダルな研究プロジェクトです。研究・教育における実験的な実践と、三大陸の大学で実施した高等教育のエスノグラフィーを組み合わせ、人文学的な知の生産を前進させる新たな協働のあり方を問い直すことを目指しました。
研究分野
知の歴史学・社会学 | 人文学の未来 | 分野横断性とトランスディシプリナリティ | グローバル・ヒストリー | 日本近世・近代史 | ソフトウェア―スタディーズ | アイデンティティ研究
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